問題：ルイセンコ論争について正しい事を述べているものはどれか。出題元【社会主義・共産主義検定】

出題元【社会主義・共産主義検定】

問題

ルイセンコ論争について正しい事を述べているものはどれか。

1 ルイセンコ主義は、ルイセンコ本人や彼の信奉者、ソビエト当局によって実施された遺伝学ならびに科学に基づく農業に反対する政治運動であった。ルイセンコ主義は1920年代末に始まり、スターリンの支持を受けるもその後、フルシチョフのスターリン批判により失脚した。その為、スターリン批判の時を以てルイセンコ主義は終焉を迎えた。
2 ルイセンコの学説は、メンデル遺伝学と遺伝子の概念を否定するものであり、後天的に獲得した性質が遺伝するとした。ただし、ルイセンコの学説は、イデオロギーと結びついたものであり、疑似科学的な発想であったがスターリンもこれを強く支持したうえで、ルイセンコの学説に反対する生物学者は処刑されたり、強制収容所に送られるなど粛清されていた。
3 ルイセンコの学説は1934年に発表され、スターリン政権下で「マルクス・レーニン主義の弁証法的唯物論を証明するものだ」とされ、メンデルの遺伝学はブルジョワ理論として否定された。ただし、政治的イデオロギーと結びついたルイセンコの学説は世界各国から批判を受けることとなり、ソ連以外の外国に波及する事は一切なかった。
4 政治的な要素を帯びたルイセンコ主義は、スターリンの死まで農業科学アカデミー総裁ニコライ・ヴァヴィロフは投獄され獄死し、3千人以上の主流生物学者が投獄または解雇されるなどして、遺伝学の分野における科学研究は事実上破壊された。イデオロギー的側面を帯びていた為、ゴルバチョフのペレストロイカにより、公式にルイセンコ主義が否定されるまで、ルイセンコ主義は公式見解として否定される事は無かった。

Ｑ：ルイセンコ論争について正しい事を述べているものはどれか。

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